平成26年に入局した齋藤孝博と申します。
私は平成22年に金沢医科大学を卒業し、同大学の初期研修を経て、その後麻酔科で２年間経験を積みました。翌年に本大学の耳鼻咽喉科・頭頸部外科に入局した訳ですが、なぜ麻酔科から耳鼻科に転向したのか？と思われる方も少なくないと思います。

そもそも私は耳鼻科医である父の影響を受けて、自分自身も耳鼻科の道を志すことに決めていました。しかし初期研修で麻酔科を経験した時、ここでの経験が必ず自分の将来に役に立つはずだ、これから長い医者人生の中で少しくらい寄り道をしたっていいじゃないかという思いが沸き、標榜医を取得するまでの2年間を金沢医科大学の麻酔科で経験させていただきました。

当科に入局したのちは1年間大学でspecialistsの指導のもと耳、鼻、頭頸部腫瘍すべての分野で数多くの症例を経験し、その後5年間は市中病院でcommon diseaseの診療や内視鏡下副鼻腔手術や頭頸部腫瘍の手術を中心に学びました。
令和元年に耳鼻咽喉科専門医を取得し、令和2年4月より鼻チームとして大学で臨床、研究、教育に携わり充実した日々を過ごしています。またふとした時に、麻酔科で得た経験が今の耳鼻科診療で役に立つ場面が多々あります。あの時の自分の選択は間違っていなかったと実感しています。

ここであなたにお伝えしたいことは、「若いうちはやりたいと思ったことは何でもチャレンジしてください！」ということです。これは若いうちに限ったことではないと思いますが、何にでもチャレンジできる環境がこの医局にはあります。あなたがやりたいことを尊重してくれる先輩方がこの医局にはたくさんいます。

自分の進むべき道は妥協することなく、自分で決めてください。
でも、もし進むべき道に迷っているなら、一度ここに立ち寄ってみてください。少しでもあなたの背中を後押しできればと思っています。応援しています。