兵庫医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室

    トップページ

    病院長ご挨拶

    教室紹介

  • スタッフ紹介
  • 入局案内
  • 先輩医師からのメッセージ

    患者さまへ

  • 外来案内
  • 腫瘍外来
  • 耳外来
  • めまい・平衡外来
  • 鼻・嗅覚外来
  • 味覚外来
  • 耳管機能外来
  • 幼児難聴外来

    教室紹介

  • 患者さんのご紹介について

先輩医師からのメッセージ

任 智美先生

任 智美 先生
平成14年兵庫医科大学卒 / 本学講師

女医の目からみた耳鼻咽喉科医

はじめまして。平成14年入局の任と申します。
大学で研修医一年を経た後、臨床系大学院生として4年間在籍し、その後2年間、市中病院に、現在は大学病院で助教として勤務しています。

女性の先生方にとって仕事と家庭を両立できるかは将来進む科を選ぶ際に考慮することだと思います。実際、以前よりだいぶましになってきたとはいえ、まだ「医者世界」は一般的に「男社会」だということは否めないことだと思います。昔はこの医局も「女性はどうせ仕事を辞める」という考えがはびこっていたのかもしれません。

しかし、耳鼻科は年々女医が増え、女性が仕事を続けていける環境作りを考えないわけにはいかなくなってきました。
現在では同門耳鼻咽喉科女医の会「イチゴの会」を発足させ、一年に一回、勤務医、開業医、非常勤医師など様々な環境の女医さんが集まって女医が仕事を続けていくためのシステムづくりについて話し合います。

子供のいない若い女医から勤務数十年のベテランママさん医師まで所属しており、経験談も豊富で非常に心強いです。実際、私自身、現在妊娠8カ月なので今後についていろいろ相談にのっていただきました。正直、結婚しても旦那さんが古い考え方を持っていない限りあまり変わりなく仕事を継続していけるでしょう。

しかし、妊娠・出産・育児となるとそういうわけにはいきません。どうしても女性が仕事をセーブして育児をしていかなくてはならない環境に追い込まれます。家族や周囲の助けを期待できない人もいるでしょう。
しかも、妊娠すると体調が大きく変わります。人によりますが一日中吐き続けたり、立っているのが精いっぱいという人もいるでしょうし、後期になるとまた様々な症状に悩まされます。今でも他施設では通常、法令で定められている産休・育休がとれない、希望しても当直が免除されないなどという話もよく聞きます。

当医局では自分がどうしたいのかというプランをもてれば、ちゃんと相談に応じてくれて適切な対応をしてくれます。実際、私自身、要望を聞き入れていただき、他の医局員にも気遣っていただき、本当に色々と助けられました。
出産後のことは未経験なので不安も大きいですがこの医局だったら続けていけると思い、早くに復帰することにしました。他の先生方に迷惑をかけて申し訳ないという気持ちはやはりありますが、現在の自分にできることは積極的にして、でも無理なく働き続けていけるようにプランを練っていこうと思います。

耳鼻咽喉科は色々な選択肢を持っている科です。
当医局は特に一般的な技術はもちろんですが女性に専門性を持たせることを考えます。専門性があることでニーズが生まれ、出産後も復帰しやすいと考えています。実際、臨床だけでなく、研究、発表も充実させていると思います。私自身もともと大学院生の時、機会があれば留学したいと考えていましたがタイミングが合わず、あきらめていました。
しかし、市中病院から大学に戻ってきた時にそれを覚えていてくれていたのか臨床研究を学びにドイツのドレスデンに留学させていただくことができました。なかなかできない経験をたくさんさせていただいと感謝しております。

まずは全般的に色々なことを研修経験し、その後自分がどうしたいのか、どうなりたいのかを考えていくことが継続につながると思います。
この医局はそれを真剣に考えてくれて希望をかなえてくれるところだと思っています。
ぜひ一度見に来てください。お待ちしております。

←先輩医師の一覧へ戻る
ページの先頭へもどる